パスタの聖書

パスタのレシピ、文化を公開。家庭料理で唯一プロの味を超えられるのがパスタ。

チーズパスタ

カチョ・エ・ペペ〜カルボナーラの始祖

双子の弟が新婚旅行でイタリアを訪れたとき、最も美味しかったのが『カチョ・エ・ぺぺ』と言っていた。日本人には馴染みが薄いが、ローマの名物パスタ。カルボナーラ 、アマトリチャーナと並んで「三大パスタ」と呼ばれているらしい(三大〇〇ほどいい加減な…

マッケンチーズ〜独身ホーム・アローンに捧ぐパスタ

アメフトのSuper Bowlを観戦したら無性にジャンクなアメリカン・フードが食べたくあった。そこで作ったのが「マッケンチーズ(Mac'n Cheese)」。アメリカやイギリスの家庭でよく作られ、冷凍食品や電子レンジで温めるだけのものもある。 映画『ホーム・アロ…

マッシュルームのクリームパスタ

ミニストップのアルバイト仲間に生クリームにうるさい人がいた。味にこだわるわけじゃなく添加物が入った生クリームは体がアレルギー反応をおこす。良い生クリームを使っているか必ずわかった。実際、その人が食べられるスイーツは超美味しかった。体は正直…

レモンとハムのカルボナーラ

カルボナーラに限界なし。パスタに限界なし。「カルボナーラの旨み、醍醐味は〇〇」と断定していも、思わぬ刺客、第三の男がミルコ・クロコップのハイキックのように死角から飛んでくる。カルボナーラにレモンが最強の相性だとは思わなかった。米津玄師は知…

アスパラと生ハムのカルボナーラ〜旨味爆弾の芸術

いろんな食材とのコラボで魅せるペペロンチーノとは対照的に、意外と具材のバリエーションが少ないカルボナーラ。変幻自在のペペロンチーノ、頑固一徹のカルボナーラだが最強の相棒を見つけてしまった。 アスパラと生ハムのカルボナーラの材料 ペンネ:120g …

パスタの聖書の記事一覧

おかげ様でレパートリーが1,000を超えた『パスタの聖書』。はてなブログは記事検索ができないので、パスタ記事の一覧ページを作りました。本の目次のようなページです。固定記事にして日々更新していくので、「今日はパスタ作ってみようかな」と思ったとき覗…

ジャンクフードなパスタ〜パスタ・アッラ・ツォッツォーナ

ジャンクフードと言われて何を思い浮かべるだろうか?イタリア人と日本人の文化・感覚の違いを楽しめるパスタがある。「パスタ・アッラ・ツォッツォーナ」。日本語に意訳すると「ジャンクフードなパスタ」。その正体やいかに。 パスタ・アッラ・ツォッツォー…

カレッティエラ〜ゴッドファーザー愛のパスタ

">カレッティエラはパスタ文化を語る上で絶対に欠かせない。フライパンを使わない生の調理でパンチ強し。考案した馬車引きに敬意を込めて作る。アラビアータの唐辛子のパンチと違い、ニンニクのキレをモロに感じることができる。シチリアを代表するパスタ。…

ボスカイオーラ〜森の番人パスタ

日本が世界に発信する「〇〇風」といえば、ミラノ風ドリア。全然ミラノと関係ないが、愛嬌があってユニーク。けどパスタにおいては見過ごせないものがある。名前もレシピも文化も間違って伝えられている。それが天高くキノコ肥ゆる秋にピッタリな「ボスカイ…

靴職人風のパスタ〜スカルパリエッロに捧ぐ

パスタの楽しさのひとつが「〇〇風」という名前。カルボナーラは「炭焼き職人風」。プッタネスカは「娼婦風」。「〇〇風」の数は藤井風も真っ青なくらい多い。その中でもユニークな名前が「靴職人のパスタ」。現地では「スカルパリエッロ」という。作ってみ…

パスタはチーズの夢を見る〜12種類のダイヤモンド

左からグラナ・パダーノ、パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリーノ・ロマーノ チーズは世界中で1,000種類を超え、各国でプライドをかけたチーズ戦争が繰り広げられる。我こそは最高のチーズと自負する国も多く、その中から勝手にチーズの王様を選ぼうもの…

カルボナーラ〜炭火職人のスパゲティ

">カルボナーラはパスタ界のアイドルにして、最も作り方の論争を呼ぶ風雲児。漫画『美味しんぼ』第25巻の「対決!!スパゲッティ」では海原雄山と山岡士郎が全卵を使ったカルボナーラを全否定し「食べるまでもない」と斬り捨てた。果たしてカルボナーラはそん…

グリーチャ:羊飼いのパスタに歴史あり

パスタ文化の素晴らしさを理解するのに、グリーチャ以上のものは存在しない。他のパスタは食材を自分流にアレンジすることはあるが、グリーチャだけは、できる限りペコリーノ・ロマーノとグアンチャーレを使ってほしい。 グリーチャとは グリーチャの由来 グ…

そら豆のカルボナーラ〜ソラシドのパスタ

春から初夏にかけて旬を迎える「そら豆」。食物繊維やたんぱく質、ビタミン類が豊富で健康に良い。それだけでなく、甘みと風味がパスタの旨味を広げる。以前、グリーチャを紹介したように、基本的にはシンプルなパスタと相性がいい。 今回はカルボナーラを紹…

ふきのとうのカルボナーラ

春の山菜といえばフキノトウ。アクが強いので苦手な人も多いが、その力強い味がパスタの彩りを加速させる。冬に黄花を咲かせ、蕾の状態で採取される。新鮮なものほど、ほろ苦い味が残る。旬は2〜3月の早春。カルボナーラで春を迎えに行こう。 ふきのとうのカ…

フェットチーネ・アルフレード〜冒険者たちのパスタ

パスタの魅力を知ったのは小学5年生。NHKのアニメ『モンタナ・ジョーンズ』の影響だった。主人公モンタナの従兄弟アルフレッドがママの作ったパスタを愛し、いつもトレジャーハントの旅先で同じ味を再現する。 アルフレッドのようにパスタを愛したい。今日は…

カルボアラビアータ〜DragonNightのパスタ

パスタ界のスーパースター、アラビアータとカルボナーラの饗宴。ペペロンチーノとカルボナーラのように、美味しいものを組み合わせる合わせ技1本はよくある話。しかし、辛さと甘さ、陰と陽、ベジータと悟空という交わらないはずの両雄が和解するキセキ。太陽…

白菜クリームパスタ〜冬のファンタジー

白菜、北斎、半角斎(水曜どうでしょうファンしかわからない)。白菜は日本の冬を彩る野菜。中国から輸入されたのは江戸時代後期、本格的な栽培は明治後期と歴史は浅いが旨味は深い。冬野菜の日本代表として鍋には欠かせない白菜だが、鍋に合うなら絶対パス…

ゴルゴンゾーラのクリームペンネ〜チーズの王子さま

幼稚園や小学生の頃『アナトール、工場へ行く』という絵本が大好きだった。ねずみのアナトールがチーズ工場に忍び込んで、チーズを黙って食べる代わりに、味の批評を残していき、その通りに味を変えると工場はたちまち評判となる物語。無類のチーズ好きにな…

エダムチーズのパスタ〜チーズの王様と私

キノコの王様は日本では松茸、イタリアではポルチーニ茸とされるが、ではチーズの王様はなんだろう? チーズは世界中で1,000種類を超え、各国でプライドをかけたチーズ作りが行われている。その中から王様を選ぶのは至難の業であり、下手をすれば戦争が起き…

カプレーゼ・パスタ〜長芋と永い付き合い〜

">イタリアンの前菜といえばカプレーゼに尽きる。タコのカルパッチョやムール貝のワイン蒸しなど強敵はいるが、結局カプレーゼに帰ってくる。イタリアのノマド・ランド。 カプレーゼとは モッツァレラチーズ カプレーゼ・パスタの材料・食材 カプレーゼ・パ…