パスタの聖書

パスタのレシピ、文化を公開。家庭料理で唯一プロの味を超えられるのがパスタ。

ワンパン

ぺぺたま〜和洋折衷の極みパスタ

「ぺぺたま」とはペペロンチーノに卵を絡ませたパスタ。イタリアンと和風パスタ、洋と和。マイケル・ダグラスと高倉健が共演した『ブラックレイン』のようなパスタ。簡単なのに美味しい。パスタの真髄を教えてくれる。 ぺぺたまの発祥 ぺぺたま(王道) ぺぺ…

ナポリナーラ〜ナポリタンfeat.カルボナーラ

パスタはスター同士がフィーチャリングする料理。カルボナーラfeat.ペペロンチーノ、カルボナーラ with アラビアータ。その中でもナポリタンfeat.カルボナーラが最強。人呼んで「ナポリナーラ」。ナポリタンとカルボナーラのセッションを見逃すべからず。 ナ…

ツナ缶パスタ〜コンビニの海岸物語

コンビニやミニスーパーの人気商品といえばツナ缶。仕事で疲れた日なんか料理するの面倒くせえ。けど、コンビニ飯じゃなくちょっと洒落たもん食いてえ。そんなワガママちょい悪オヤジの願いを叶えるのがツナ缶パスタ。 ツナ缶の種類(マグロとカツオ) ツナ…

菜の花のペペロンチーノ〜朧月夜のパスタ

数ある日本の歌の中で最も素晴らしい歌詞のひとつが『朧月夜』 菜の花畠に 入日薄れ見わたす山の端 霞ふかし春風そよふく 空を見れば夕月かかりて におい淡し 作詞は高野辰之。「兎追いし」の『故郷』の作詞家でもある。春の風物詩として鑑賞される菜の花。…

ポヴェレッロ(貧乏人のパスタ):史上最強の家庭スパゲッティ

">ペペロンチーノの進化系パスタがポヴェレッロ。ポヴェレッロはイタリア語で「貧乏人」。由来がわからず、食材も貧乏人向けとは思えない。けど、そんな由来はどうでもいい。なぜか飲食店には置いていない。貧乏人だから家で作る。最強の家庭パスタ。貧乏人…

マッケンチーズ〜独身ホーム・アローンに捧ぐパスタ

アメフトのSuper Bowlを観戦したら無性にジャンクなアメリカン・フードが食べたくあった。そこで作ったのが「マッケンチーズ(Mac'n Cheese)」。アメリカやイギリスの家庭でよく作られ、冷凍食品や電子レンジで温めるだけのものもある。 映画『ホーム・アロ…

ピーマンの和風パスタ〜緑の唄

昔から漫画やアニメでは悪役が好きだった。周りに馴染めず、好き放題に行動していたから叱られることが多く、真面目な主人公より嫌われ者に共感を覚えていた。だから子供たちから嫌われるピーマンも好きだった。大好きなパスタと合わせてみた。 ピーマンのマ…

永谷園のお茶漬けパスタ

巷では味の素をパスタに使うのは邪道だとか、コンソメを使うのは悪魔崇拝だとか不毛なイデオロギー闘争が行われている。そんな紛争に終止符を打つ調味料どころの騒ぎじゃないパスタ。旨ければ正義。調味料こだわり派の概念をぶっこわそう。やばたにえんのパ…

レモンクリームパスタ〜レモン讃歌のスパゲティ

日本人にとってはレモンとパスタの組み合わせは意外かもしれない。日高良美シェフによるとナポリの南側のソレント半島アマルフィがレモンの名産。そこではレモンパスタが多い。日本のでもレモンのクリームパスタを看板メニューにするイタリアンの店がある。…

パスタの聖書の記事一覧

おかげ様でレパートリーが1,000を超えた『パスタの聖書』。はてなブログは記事検索ができないので、パスタ記事の一覧ページを作りました。本の目次のようなページです。固定記事にして日々更新していくので、「今日はパスタ作ってみようかな」と思ったとき覗…

ブロッコリーのペペロンチーノ〜青春アミーゴのパスタ

料理をはじめたきっかけは日本テレビ(読売テレビ)のMOCO'sキッチン。野菜のみじん切りがカッコ良すぎて、速水もこみち先生と同じグローバルのペティナイフを買った。先生のレシピ本やDVDも愛用の道具も爆買い。奈良の田舎ではのオシャレな食材は手に入らな…

カリオストロの城のミートボールパスタ〜あなたの食欲を盗みます

パスタへの憧れの門を叩いたのは幼少に観た『ルパン三世 カリオストロの城』。今でも世界アニメで3本の指に入る。モデルとなった場所は北イタリアにあるサン・レーオ城。語り出すと止まらないのでパスタの話をしよう。 映画史に輝くパスタ戦争 イタリアのミ…

もやし鶏肉のペペロンチーノ〜まいばすけっとに捧ぐ

まいばすけっとは...お好きですか?(赤木晴子)。「大好きです。まいばすけっとマンですから(桜木花道)」。まいばすけっとがあれば何でもできる。日々是まいばすけっと。利用回数は週7回。8回以上のときもある。23時に仕事を終えて帰宅前に買うご褒美がグ…

スープパスタ〜おふくろのマンマ・ミネストリーナ

スープパスタ〜おふくろのマンマ・ミネストリーナ

カルボナーラ〜炭火職人のスパゲティ

">カルボナーラはパスタ界のアイドルにして、最も作り方の論争を呼ぶ風雲児。漫画『美味しんぼ』第25巻の「対決!!スパゲッティ」では海原雄山と山岡士郎が全卵を使ったカルボナーラを全否定し「食べるまでもない」と斬り捨てた。果たしてカルボナーラはそん…

グリーチャ:羊飼いのパスタに歴史あり

パスタ文化の素晴らしさを理解するのに、グリーチャ以上のものは存在しない。他のパスタは食材を自分流にアレンジすることはあるが、グリーチャだけは、できる限りペコリーノ・ロマーノとグアンチャーレを使ってほしい。 グリーチャとは グリーチャの由来 グ…

アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ〜すべてのパスタは乳化に通ず

">すべてのパスタはアーリオ・オーリオに通ず。アーリオはニンニク、オーリオが油、ペペロンチーノが唐辛子。元々はボンゴレビアンコからアサリを抜いた貧乏パスタ。それが今やパスタの代名詞になったのだから歴史は小説よりも奇なり。正式名称は「アーリオ…

酔っ払いのパスタ〜お酒のスパゲティ

ワンパンで作れる簡単スパゲティ。鶏肉の旨味を活かした簡単パスタ。 酔っ払いのパスタの材料 バリラ1.4mm:100g 鶏もも肉:150g 料理酒:大さじ3(日本酒でも可) ニンニク:2片 カラブリア産の唐辛子:1本 水:300cc 本来のリュウジさんのレシピは料理酒で…

大葉(青しそ)の和風パスタ〜ホームランが聞こえた夏

夏を彩る和風パスタといえば「大葉」である。別名・青紫蘇。中国原産の植物は和風パスタに欠かせない代名詞となった。この奇跡の葉っぱはバジルにもなる。千の顔を持つ男ミル・マスカラスも顔負けの大変身。ぜひ、こちらも食べて欲しい。 今回は変化球ではな…

鯖缶のトマトパスタ〜サバ読みなしの美味しさ

表参道のIT企業で働いていたとき、オフィスの目の前がAVEXの本社だった。昼になるとベンダー(屋台)が立ち並び、色んなお弁当屋さんが出店する。一番好きだったのが鯖の塩焼き弁当、800円。栄養が偏る一人暮らしの男にとってありがたい。しかも骨がなく食べ…

納豆パスタ〜シンプル is 究極

パスタの底力を表すのに納豆パスタほどの最適解はない。おそらく世界一簡単な調理なのに、食材を最高峰に登頂させる。一番好きなパスタの論争には「カルボナーラ」「ペペロンチーノ」などの両雄に加え、納豆パスタがランクインすることは珍しくない。私を納…

さんま蒲焼きパスタ〜目黒のサンマに捧ぐワンパン

『タイガー&ドラゴン』の影響で落語の沼に堕ちた者として、ひとつの心残りがある。サンマが好きでないのだ。味ではなく骨を取るのが面倒くさい。そもそも食べるときに骨がったり、種があったりするものは苦手。手の込んだパスタレシピを紹介しておきながらど…

裁判所のパスタ〜カラブリア物語のスパゲティ

イタリア人のユニークが爆発したパスタを紹介。その名も「裁判所のパスタ」世界最高の唐辛子で有名なカラブリアのレストランの賄い料理。簡単、誰でも作れる。オーソドックスな作り方とワンパン(リゾッタータ)の2種類を紹介する。美味しいかどうか、裁判官…

トマトクリームパスタ〜北イタリアの冬のスパゲッティ

オリーブオイルを使わない北イタリアの冬のファンタジー。シェフのファビオさんによると、北イタリアはオリーブオイルよりバターを使うほうが多いらしい。超簡単なのに超美味しい。超シンプルなのに超奥深い。それがパスタの不思議。トマトクリームパスタは…

海苔わさび豆乳パスタ〜フードファイターのスパゲッティ

海苔、わさび、豆乳。どれもパスタに合いそうにない3つのデルタフォースで至高の和風パスタが完成する。好きな人は沼に堕ちていく魔のバミューダトライアングル。ビストロSMAPで数々の料理を作ってきたツヨポンこと草彅剛も絶賛。『フードファイト』のドラマ…

暗殺者のパスタ〜Scarfaceのスパゲッティ

イタリア人は保守的で毎日同じものを食べているなんて言われるけど、日本で見ている限りパスタは進化している。バルサミコ酢を使ったアマトリチャーナは新進気鋭の若手による挑戦らしい。今回紹介するのはアドリア海プーリア州バーリ(靴のカカトの部分)で…

白菜クリームパスタ〜冬のファンタジー

白菜、北斎、半角斎(水曜どうでしょうファンしかわからない)。白菜は日本の冬を彩る野菜。中国から輸入されたのは江戸時代後期、本格的な栽培は明治後期と歴史は浅いが旨味は深い。冬野菜の日本代表として鍋には欠かせない白菜だが、鍋に合うなら絶対パス…

卵かけパスタ〜和風カルボナーラ

「卵かけご飯が日本人に合うなら、パスタだって美味しいはずだ」 料理研究家リュウジさんの発想はシンプルにして奇想。究極。いずれノーベル料理賞を受賞してもいいのではないか。手間や材料をかけて料理を考えるのも大変だが、同じくらい誰でも簡単に作れる…