パスタの聖書

パスタのレシピ、文化を公開。家庭料理で唯一プロの味を超えられるのがパスタ。

裁判所のパスタ〜カラブリア物語のスパゲティ

裁判所のパスタ

イタリア人のユニークが爆発したパスタを紹介。その名も「裁判所のパスタ」
世界最高の唐辛子で有名なカラブリアのレストランの賄い料理。簡単、誰でも作れる。オーソドックスな作り方とワンパン(リゾッタータ)の2種類を紹介する。美味しいかどうか、裁判官のように、自分の舌でジャッジしてみよう。

裁判所のパスタとは?名前の由来

裁判所のパスタ裁判所のパスタとはトマトソース、ニンニク、イタリアンパセリ、チーズ(基本はパルミジャーノ・レッジャーノ)を使ったパスタ。イタリア語で「Spaghetti alla Corte d’assisi」。名前の由来はカラブリア人の裁判長が「とても美味しいが、辛さが厳しく、私の仕事のようだ」と叫んだこと。カラブリアのレストランでシェフを始めた人は、賄い料理として絶対に作らないといけないらしい。裁判所を舞台にした映画『アラバマ物語』ならぬ『カラブリア物語』、『十二人の怒れる男』ならぬ『カラブリアの怒れるパスタ』

アラビアータとの違い

アラビアータ,ペンネ,ンドゥイヤ

アラビアータはペンネを使われることが多く、裁判所のパスタは基本的にスパゲティで作る。アラビアータは最後にイタリアンパセリパルミジャーノ・レッジャーノは入れない。裁判所のパスタはチーズのコクを足し、イタリアンパセリの爽やかさと風味を加える。シンプルな美味しさがアラビアータ、足し算の芸術が「裁判所のパスタ」。日本の飲食店で見かけることは無いが、メニューにおけばいいのにと思う。

裁判所のパスタ(王道)

裁判所のパスタ

まずは、オーソドックスな裁判所パスタ。ワンパンはこのあと紹介する。

裁判所のパスタ(王道)の材料

材料は上のものを欠かさず揃えれば、量や種類はぶっちゃけ何でもOK。ただし、本来はトマトソースではなく、トマト缶からソースを作る。それはワンパンに任せて、あえて美味しいコッポラ社のトマトソースを使った。だって美味しいもん。パスタの種類や太さはお好みで。イタリア人は日本と反対に太麺がスタンダードなので2.2mmを使った。細麺でも美味しいので自由。トマトソースの量も自分で調整してOK。辛さが苦手ならカラブリア産の唐辛子は1本でもいい。チーズで緩和されるので多くても大丈夫。

裁判所のパスタ(王道)の作り方

  1. ニンニク、イタパセをみじん切り
  2. ニンニクを炒める
  3. 沸騰したら唐辛子を入れる
  4. イタパセの茎を入れる(チーズ削っとく)
  5. パスタ2分前にトマソーを入れる
  6. パスタを入れてソースと絡める
  7. イタパセの葉、チーズを入れる

ニンニクとイタリアンパセリをみじん切り。茎を捨てないこと。イタパセの旨味は茎に使っている。食品ロス防止。茎も使おう。この時点でパスタを茹で始める。マンチーニは12分かかるので。料理に慣れて切るのが早い人は先にパスタを茹でてOK。

フライパンにニンニクを入れてオリーブオイルで炒める。先にオイルを熱さない。オイルが熱いとニンニクが火傷する。目的はニンニクの香りをオリーブオイルに移すこと。ニンニクを炒めることじゃない。オイルを先に熱するとすぐにニンニクが焦げて香りが大陸移動しない。

沸騰するまでは強火でOK。沸騰してきたら、すぐに弱火にする。一瞬でニンニクが焦げてしまう。弱火にしたら唐辛子を入れる。これも強火にすると唐辛子の風味が飛んでしまうので火力は弱火でじっくり。料理は手間が命。

イタリアンパセリの茎を入れる。ぶっちゃけニンニクと一緒に炒めてもOK。あまり順番は重要ではない。

パスタが茹で上がる2分前になったらトマトソースを入れる。裁判所のパスタは、あまりトマトを煮込みすぎない。写真のニンニクの色に注目。ボディビルダー色。この状態がベスト・ボディ・ガーリック。

軽く煮詰めるだけ。スラムダンクの「左手は添えるだけ」みたいな感じ。

茹で上がったらパスタ投入。ここで良く絡ませる。鍋を振ってマンテカトゥーラ。

トマトソースと絡ませたらチーズとイタリアンパセリの葉を入れて混ぜる。ここでオリーブオイルも回しかける。

裁判所のパスタ

皿に盛って追いオリーブオイルで完成。美味しすぎて有罪判決。パスタ旨すぎの刑。
↓↓裁判所のパスタの食材↓↓

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裁判所のパスタ(ワンパン)

裁判所のパスタ

続いてはワンパンで作れる裁判所のパスタ。材料はこちらが王道。

裁判所のパスタ(ワンパン)の材料

裁判所のパスタ

先ほどとの違いはトマト缶を使うこと。スーパーで売ってる400mlの半分を使う。ホールトマトでもカットトマトでもOK。

裁判所のパスタ(ワンパン)の作り方

  1. ニンニク、イタパセをみじん切り
  2. フライパンで唐辛子と一緒に炒める
  3. 色づく直前にホールトマトを加える
  4. 茹でたパスタを混ぜる
  5. 火を止めてイタパセ、チーズを入れる
  6. 鍋を振ってマンテカトゥーラする

ワンパンはチャチャっと作るのがポイント。みじん切りしたニンニクと唐辛子を炒める。沸騰するまで強火。シュワシュワ沸騰したら弱火。

ニンニクがボディビルダー色になる前にトマト缶を入れる。トマトの塊を潰す。

軽く煮込んだら水400ccを入れて沸かす。そしたらパスタ投入。

表示時間通り茹でる。もし水分が少なくなってきたら水を足す。イタリアンパセリを入れるときは火を止める。イタパセの風味が飛んでしまうから。

すかさずチーズの魔法の粉を入れる。よ〜く混ぜてお皿に盛ったら完成。

裁判所のパスタ

お好みで追いオリーブオイル、追いパルミジャーノでも美味しい。ワンパンは調理工程が楽だが、味が淡白になりがちなので、自分でアレンジする。美味しく作れたら、その日あった嫌なことも無罪判決🎶

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